夢
夢占いと夢日記
夢の研究でわかっていることと、夢日記を使って今の気持ちに気づく方法を紹介します。
夢について、わかっていること
- 起きているときの気がかりが、夢に出やすい。「連続性仮説」と呼ばれる考え方です。ただし、ドイツの研究(2003年、133人・約2週間の夢日記)では、読書やパソコン作業のように集中する作業は夢に出にくく、人との会話などは出やすい、という違いも見つかりました。起きている時間がそのまま夢に映るわけではありません。
- 多くの人が見る「典型的な夢」がある。カナダの大学生1,181人の調査(2003年)では、「追いかけられる(けがはしない)」が81.5%、「落ちる」が73.8%、「学校・先生・勉強」が67.1%、「遅刻する・乗り遅れる」が59.5%の人に経験がありました。こうした夢を見るのは、ごくふつうのことです。
- 夢の意味を一つに決める方法は、確かめられていない。夢辞典の解釈は、昔からの言い伝えや、読み手の考えにもとづくものです。
夢占いを、自分のために使うには
夢占いは「未来を当てるもの」より、「今の自分の気持ちに気づくきっかけ」として使うと役立ちます。
- 起きたらすぐ、動かずに思い出す。体を動かすと、夢はすぐに消えていきます。
- 枕元のメモに書く。場面、出てきた人、そして感じた気持ち(怖い・うれしい・焦る)を短く。気持ちがいちばん大切な手がかりです。
- 最近の出来事と並べる。「この焦る感じは、来週の締め切りと似ている」など、起きているときの出来事とのつながりを探します。
- 夢辞典は「ひとつの見方」として。一般的な解釈を読んで、しっくりくるものだけを取り入れます。
- 2週間ほど続けて、読み返す。何度も出てくる場面や気持ちが、今の自分のテーマかもしれません。
よく見る夢と、昔から言われる解釈
以下は、夢占いで一般に言われている解釈です。科学的に確かめられたものではないので、自分の気持ちと照らし合わせる材料としてお読みください。
| 夢 | よく言われる解釈 | 自分に聞いてみる問い |
|---|---|---|
| 追いかけられる | プレッシャーや、避けたいことがある | 最近、後回しにしていることは? |
| 高いところから落ちる | 不安、自信が揺らいでいる | 足元がぐらついていると感じることは? |
| 遅刻する・乗り遅れる | 準備不足への心配、焦り | 間に合わないと感じていることは? |
| 試験を受ける | 評価されることへの緊張 | 誰かの目を気にしている場面は? |
| 歯が抜ける | 変化への不安、見た目や自信のこと | 失いたくないと思っているものは? |
| 空を飛ぶ | 解放感、自由になりたい気持ち | どこから自由になりたい? |
| 亡くなった人が出てくる | その人への思い、自分の中の記憶の整理 | その人に伝えたかったことは? |
怖い夢が続くとき
ときどき悪夢を見るのは、よくあることです。ただ、悪夢がたびたび起きて眠りが妨げられ、日中の生活にも影響しているときは、「悪夢障害」という睡眠の病気の可能性があります。つらい出来事のあとに悪夢が続く場合も含め、睡眠の専門医や心療内科・精神科に相談してください。
参考文献
- Schredl, M. & Hofmann, F. (2003) Continuity between waking activities and dream activities. Consciousness and Cognition, 12(2), 298–308 リンク
- Nielsen, T. A. et al. (2003) The typical dreams of Canadian university students. Dreaming, 13(4), 211–235 リンク
- 国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 睡眠・覚醒障害研究部「睡眠時随伴症」 リンク
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