タロット
タロットのきほんと歴史
78枚の構成と、15世紀のゲームから占いへ変わってきたタロットの歴史を、信頼できる資料をもとにまとめました。
78枚の構成
タロットは78枚のカードでできています。22枚の大アルカナと、56枚の小アルカナです。
| グループ | 枚数 | 内容 |
|---|---|---|
| 大アルカナ | 22枚 | 0番「愚者」から21番「世界」まで。人生の大きなテーマや転機を表します。 |
| 小アルカナ | 56枚 | 4つのスート(ワンド・カップ・ソード・ペンタクル)× 14枚。日常の出来事や気持ちを表します。 |
大アルカナ
0番の「愚者」が旅に出て、さまざまな出会いや試練を経て、21番の「世界」で一つの旅を終える。大アルカナは、そんな成長の物語として読まれることがあります。1枚ずつの意味は大アルカナの一覧をご覧ください。
小アルカナ
各スートは、エース(1)から10までの数札と、ペイジ・ナイト・クイーン・キングの4枚の人物カードでできています。
スートとエレメントの対応は、19世紀以降のオカルト思想の中で整えられたもので、流派によって違うこともあります。
歴史:ゲームから占いへ
- 15世紀の北イタリア。記録に残る最初のタロットは、1440年代ごろの北イタリアのものです。ふつうの4スートのカードに、「トリオンフィ(切り札)」21枚と「愚者」を加えたもので、トリックテイキングのカードゲームに使われていました。ミラノの貴族のために描かれた豪華なデッキが、今も美術館に残っています(ヴィスコンティ・スフォルツァ版など)。
- 18世紀の終わりのフランス。タロットが占いや神秘思想と結びつけて語られるようになったのは、ずっと後のことです。1781年、フランスの学者クール・ド・ジェブランが「タロットは古代エジプトの知恵を伝えるもの」と書きましたが、この説には歴史的な根拠がありません。その後、エテイヤが占い用のデッキと解説書を出し、占いとしてのタロットが広まっていきました。
- 1909年のロンドン。A. E. ウェイトの監修、パメラ・コールマン・スミスの絵によるデッキが出版されました。小アルカナの数札にも場面の絵を描いたことで、意味を覚えていなくても絵から読めるようになり、今の多くのデッキの手本になっています。
今でもヨーロッパの一部では、タロットはゲームとして遊ばれています。
デッキの選び方
- はじめての1組には、小アルカナまで絵が描かれたデッキがおすすめです。本や解説サイトの多くが、このタイプを前提にしています。
- 見ていて落ち着く絵を選ぶのがいちばんです。毎日手に取るものなので、好きになれることが続けるコツです。
- カードの大きさも大切です。手の小さい方は、ひとまわり小さいサイズだとシャッフルしやすくなります。
参考文献
- Tim Husband (2016) "Before Fortune-Telling: The History and Structure of Tarot Cards." The Metropolitan Museum of Art リンク
- Encyclopaedia Britannica "Tarot" リンク
- Ronald Decker, Thierry Depaulis, Michael Dummett (1996) A Wicked Pack of Cards: The Origins of the Occult Tarot. Duckworth
- Arthur Edward Waite (1910) The Pictorial Key to the Tarot. William Rider & Son(全文:Internet Sacred Text Archive) リンク
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